

現在、UAEには3つの証券取引所(ドバイ、アブダビ、ドバイ国際証券取引所) があります。基本的には、ドバイとアブダビの証券取引所が中心であり、それぞれオンラインで結ばれています。証券取引所の歴史は浅く、ドバイもアブダビも2000年に開設されたばかりです。
取引時間は、日曜日から木曜日の午前10時から13時までです。UAEの時差は、日本時間 -5時間ですので、丁度日本の市場が終了する15時に、現地は10時で始まります。
取引通貨は、全てUAEディルハム(AED)です。UAEディルハムは、米ドルにペッグされており、US$1 = AED 3,67という固定相場で取引されています。販売単位は無く、全ての銘柄が1株単位からの購入が可能です。値幅制限は、ドバイが+-15%、アブダビが、+-10%です。
販売手数料は、約定代金の0,275%+AED 10と一律でどこの証券会社を使っても同じです。最低手数料は、AED 75です。税金は、タックスフリーのため一切ありません。配当金は、通常年1回。UAE企業の決算は12月が主であり、通常決算確定後の3月以降になります。もちろん配当金も無税です。その他、外国人株式保有率があり、外国人が購入できる銘柄及び購入できる率(保有率)が決められていますので、自由に希望する銘柄を購入することは出来ません。

ドバイ及びアブダビの証券市場にて株を売り買いするには、日本と同じく、先ずは証券会社に証券口座を開設する必要があります。
現在ドバイには証券会社が約100社あり、手数料は「全て一律」のため、価格による証券会社の選択はありえません。選択の基準は使いやすさや個人の好みなどになります。証券口座は、法人又は個人口座の開設が可能で、UAEに在住している必要はありません。口座の開設には、パスポートと銀行口座が必要なだけで、至って簡単なのです。
但し、現実問題としてドバイの証券会社は、日本などのように大手の証券会社はなく、2000年に始めて取引も始まったという歴史の浅さから、殆どの証券会社は、数十名程度の日本で言うブローカー的な会社で、販売取次ぎのみを扱っている状況です。銘柄や企業の情報サービスの提供やオンライン取引などに対応しているところは少ないのです。また、海外在住者やUAE外の銀行口座を受け付けないところも多く、簡単に口座が開けない、また開設後の取引も全て英語による電話やメールのコレポンなどにて取引は容易でないのが現状です。
このようなことから、実際にドバイでの株取引、海外投資などに熟している方や相当英語に自信のある方でなければ、難しいでしょう。

取材協力:福田一郎(MIRAJ Group 会長兼CEO)
1967年ドイツ、デュッセルドルフ生まれ。日本の大学にて勉強後、1994年、ドイツにて初の日独専門人事コンサルタント会社を設立。2005年、ミラージュ・グループの前身であり、ドバイで初の日系コンサルタント会社としてMIRAJ Management Consultants社を設立。2007年、各事業を分社化しミラージュ・グループ会長兼CEOとなる。現在、家族と共にドバイに居住。




